ボトックス注射によって、手術よりも手軽に多汗症の治療が可能です。
腋窩多汗症とは、腋窩に異常な量の発汗を生じる状態を言います。
発汗に関与するのはエクリン汗腺ですが、この汗腺は自律神経(アセチルコリン作動性の交感神経)の支配をうけています。心因性の刺激(ストレス、極度の緊張など)を受けた時、交感神経の作用が高まるために、エクリン汗腺からの発汗が増加し、その結果多汗を生じます。
ボトックスは、エクリン汗腺への神経伝達物質であるアセチルコリンの放出を特異的に抑制し、これにより多汗症の治療効果を示します。
腋窩に片側あたり50Uのボトックスを皮内注射することで、5ヶ月間の無発汗効果が得られると欧米で報告されており、リスクの少ない有効な方法であると考えます。
また、エクリン汗腺からの発汗が減少することで、軽症のワキガの方への治療効果も同時に得ることができます。